【以前の俳句会
平成26年11月の俳句会
松井 国央 又飛んで擬態となれぬ冬の蝶
加藤 なほこ 霜柱相手の尺度受け入れる
坂本 京子 枯葉落つ一拍置いて音動く
栗原 むつ子 コラーゲンが足りない冬の噴水
田中 雅浩 冬の蚊のデパ地下巡りという事情
一井 魁仙 限界に挑む案山子の下半身
宮川 欣子 帰り花内弁慶のひとりごと
山本 和子 遠景に置き忘れたる文化の日
西島 信子 新蕎麦のお代は狐に払わせる
豊川 たかを 冬の座に星の移りて墓広し
国藤 習水 厄年の女三人神の留守
山本 敏倖 雁や静脈注射の時間です
小澤 吾子 そぞろ寒埃まみれの鍋光る
山県 總子 むささびや己が寝顔はついぞ見ず
西島 晃彦 wowowの無料放送文化の日
金澤 直子 秋を行くマッシュルームの瞬けり
加藤 右馬 救急車時雨の黒を糺す声
西村 のぶを 割れ鉢に雑草茂りちろろ鳴く