【以前の俳句会
平成26年10月の俳句会
松井 国央 生きたいと虫鳴き死にたいと聴けり
田中 雅浩 上向きの蛇口そのまま秋の暮
栗原 むつ子 どんぐりの落ちたところに非常口
山県 總子 十三夜不意に手相を見ると言う
豊川 たかを 追憶の左辺を踏んで秋の海
一井 魁仙 飲んで寝し目覚めて秋のたなごころ
西島 晃彦 乳がんの撲滅リボン小鳥来る
桜井 万希子 仮眠中秋の日差しに倚りかかる
山本 和子 おほかたの神は留守です裏の庭
西島 信子 団栗と遊び泥鰌の暇潰し
加藤 絵里子 透くための浮力を保つ塩の秋
金澤 直子 風の盆角を曲がりて異次元へ
宮川 欣子 加速する自律神経黄落期
国藤 習水 秋天へ伸ばす両腕「ママ抱っこ」
加藤 なほこ 恋文に上から目線式部の実
坂本 京子 すれ違ふ男前なり解夏の僧
小澤 吾子 自由ですどうにでもして秋桜
西村 のぶを 秋晴れやノド黒並ぶ里の浜