【以前の俳句会
平成26年3月の俳句会
松井 国央 影が先歩む三月の断片
山県 總子 一辺は人間好きな春炬燵
桜井 万希子 初蝶の3番線から飛び立てり
宮川 欣子 出来る事だんだん減って菠薐草
一井 魁仙 くすりゆび親指こゆび鳥の恋
西島 晃彦 麗らかや久々に着る豹の柄
豊川 たかを 3月の同心円の中におり
小澤 吾子 雪解けは言葉足らずの水溜まり
田中 雅浩 カレーにもカレーパンにもある春愁
加藤 なほこ おとなりと哲学語るつくしんぼ
山本 和子 黙祷の最後尾には岩燕
坂本 京子 許せぬのひとこと云へず椿落つ
西島 信子 雪解けや妊婦の少し膨らみて
金沢 直子 奔放な彼岸桜の色ほどけ
栗原 むつ子 春の月ピンと立ちたるパンの耳
西村 のぶを 祝い日や妻が自慢の鰤大根
加藤 右馬 ナイスシュー イングランドの寒稽古
国藤 習水 薄墨の滲みいく日よ春一番