【以前の俳句会
平成26年2月の俳句会
松井 国央 家々の丸々として雪の朝
山県 總子 きさらぎの味見につかふ指の先
宮川 欣子 建国日バス一本を外しけり
山本 敏倖 消印のうっすら残り鳥帰る
桜井 万希子 靴跡は穴へと続く春の雪
吉田 慶子 許すも許さないも冬トマト
鷲田 環 立春が外回りしてアトムの駅
国藤 習水 春月へ飛ぶ物語ミルクティー
田中 雅浩 誤字多い学級日誌春立ちぬ
坂本 京子 時雨るるや暗号文の石畳
山本 和子 真実に近づきたがる冬椿
金沢 直子 桜餅責任論は宙ぶらりん
西島 信子 書割を流るる風や初芝居
一井 魁仙 水色のメダルが欲しいソチの春
栗原 むつ子 キッチンにはねる水音春を待つ
豊川 たかを 雪女眞赤なネール這うスマホ
西村 のぶを もう聞けぬあいつの演歌山眠る
西島 晃彦 春風や妻を手伝う台所
小澤 吾子 叱られて雪見障子にあかんべぇ~