【以前の俳句会
平成25年12月の俳句会
松井 国央 鳰水に消えて少年泣き忘れ
田中 雅浩 冬銀河遠くに帰る映写技師
鷲田 環 数え日のぽっかり空いた主語述語
吉田 慶子 右腕に荷物を集め漱石忌
宮川 欣子 自販機に礼を言わるる討入日
栗原 むつ子 重力のポイント切り替え師走来る
西島 晃彦 ローストビーフ焼き上げる頃雪女
加藤 直子 朝寝して成層圏のすす払い
山県 總子 考える人の背筋山は雪
一井 魁仙 不条理の門を閉ざして山眠る
西島 信子 手袋の右手ばかりを拾いけり
金沢 直子 北風の帰路を見送る観覧車
山本 和子 討ち入りから一夜私は生きている
豊川 たかを 冬麗の砂山風になりたがる
桜井 万希子 ローズマリー傷跡のように鱈の上
局 真希 三つ星を一つ隠せよ冬の雲
佐久間 広美 青空北風手にとり母へ返信
金谷 サダ子 微震あり闇あふれいる三の酉