【以前の俳句会
】
平成25年8月の俳句会
松井 国央
八月や白紙に任意の点を置く
宮川 欣子
背もたれに抗菌シール原爆忌
山本 和子
遠花火正しい酒の並べ方
山縣 總子
西向きに黙祷麦茶噴いてをり
西村 のぶを
三人目背負ってママチャリ夏帽子
西島 晃彦
生身魂電子書籍を持ち歩く
鷲田 環
八月の出口が遠い第九条
桜井 万希子
元寇の攻めて来そうな熱帯夜
西島 信子
七彩の孔子廟にも燕の巣
豊川 たかを
わが夏の坂の途中にある停滞
田中 雅浩
香水の興信所を出て消ゆ
一井 魁仙
デカルトの硝子の塔も溶かす夏