【以前の俳句会
平成25年7月の俳句会
松井 國央 正眼に構え朝顔に迷い込む
田中 雅弘 校舎裏西日の似合う子が寄りて
豊田 瑞穂 コンパスをぐるっと回す夏の海
西島 晃彦 株価より先ず朝顔に水をやる
一井 魁仙 朝顔の蔓の先にもある公式
金澤 直子 三年を撹拌しつつねじれ花
豊川 たかを ちちははも来るか朝顔市に風
山本 和子 ピスタチオ夏に文句があるらしい
山縣 總子 眠るまで海月いっぴきづつ数う
栗原 むつ子 夏帽子鳥が魚になる密度
多田 文代 朝顔市赤児の寝息あちこちに
宮川 欣子 ディオールの口紅うまし星迎
国藤 習水 朝顔の新芽こぞって天向けり
西島 信子 百合蝶と化してあなたに付きまとふ
桜井 万希子 蚊を打てば青い階段遠ざかる
西村 のぶを 名も知らぬ夏草と居る父母の墓
倉持 留美子 朝顔の露を吸いけり蛽蝶
佐久間 広美 時忘れ朝がおに聞く江戸遊び