【以前の俳句会
平成25年5月の俳句会
松井 國央 夏来るひっこみつかぬうなぎの「う」
山本 和子 風光るくさかんむりのフラメンコ
山本 敏倖 巻貝のふと音階は夏銀河
吉田 慶子 通りいっぺんの結論大根菜
西島 信子 隠し事ありてひたすらガラス拭く
西島 晃彦 指揮棒の大きく振られ青嵐
山縣 總子 大字も春の小川も市となりぬ
樋口 俊夫 青嵐人なるものは皆傾(かし)ぐ
西村 のぶを 夏富士に触れる程の甲斐の宿
国藤 習水 我儘な尾鰭リセット四月尽
栗原 むつ子 雨音に似て柿の花散る中年以降
桜井 万希子 上昇か下降かメダカ目指す空
倉持 留美子 自転車の少女はなやぐ蔦若葉
金沢 直子 背中の手気になる余白夏兆す
宮川 欣子 桜田門ふとる緑を搾りけり
豊川 たかを 料峭に躓きひとつ歳を足す