【以前の俳句会
平成25年4月の俳句会
松井 國央 文字以前右に倣いて揺れる芥子
山本 和子 友達になって三日目ヒヤシンス
田中 雅浩 二階屋の夜桜腹話術師棲む
金谷 サダ子 走らない時間へ辛夷溢れくる
鷲田 環 春の雨海岸線が嘘っぽい
国藤 習水 サヨナラの手の温もりや桜蕊
島崎 きく子 街宣車また街宣車花の昼
桜井 万希子 郵便夫桜の下で目を覚ます
樋口 俊夫 遊ぶべし弥生は山のうすみどり
山縣 總子 初蝶は追わるることを識らざりし
西島 信子 独居の家事の始末や黄砂降る
倉持 留美子 桃満開少子の校舎に解体音
宮川 欣子 鷹化して鳩なり全裸のウイルス
栗原 むつ子 しゃぼん玉食べた西向くナポレオン
西島 晃彦 春愁のまだ白ワイン冷やしても
金沢 直子 指先で土産話を遅い春
西村 啓大 かくれ里石積覆う蔦かづら
豊川 たかを 春愁のまだ白ワイン冷やしても