【以前の俳句会
平成25年3月の俳句会
松井 國央 少年の脱臭されていて遅日
山県 總子 おぼろ夜の筆屋の一番太き筆
田中 雅浩 卒業の廊下に風の残りをり
桜井 万希子 ミモザ揺れパントマイムの手が残る
豊川 たかを 夜の梅銀色の人とすれ違う
倉持 留美子 菓子と言う子の掌の落椿
山本 和子 人浴びて人になるよな日永かな
宮川 欣子 雀つち掘る春の絶対音感
鷲田 環 翼持つパンを下さい木瓜の花
栗原 むつ子 春嵐お薬手帳に着火する
西島 晃彦 啓蟄や足のギブスが騒がしい
西村 のぶを 初めてのステッキ雪道踏み迷う
金沢 直子 落ち椿辿りて道の行き止り
西島 信子 お濃茶にたしなめらるる春の菓子
樋口 俊夫 雑音の聴こえなくなり寒桜