【以前の俳句会
平成25年2月の俳句会
松井 國央 朧なる独語の滞空時間かな
田中 雅浩 日脚伸ぶ取れた釦の見つからず
山県 總子 水温むどこの校歌も出だし似て
桜井 万希子 裸木の口を封じて日没
加藤 なほ子 名残り雪あけぼの色の弥生土器
西島 信子 空耳に相槌を打つ春の宵
豊川 たかを 立春に絵蝋燭の灯が伸びる
宮川 欣子 薄氷のつぶやきとなる己づから
山本 和子 クロネコも飛脚もバレンタインの日
加藤 絵里子 寒ぼたん爪先立ってる生命線
西島 晃彦 ロボットに掃除をまかせ梅の花
西村 啓夫 春時雨妣を残して終列車
栗原 むつ子 タンバリンの鈴振るように花苗植う
樋口 俊夫 立春や円空の鑿観世音
倉持 留美子 佇めば頭骨笑う春隣