【以前の俳句会
平成24年9月の俳句会
松井 国央 水澄んでいるから進む自閉癖
山本 和子 ねこじゃらし隣の庭も少し掃く
樋口 俊男 秋天の迷はず進む暦かな
豊川 たかを 階段を濡して終る夏景色
西村 啓夫 元気かと問われて彼岸花
栗原 睦子 溺れつつ記憶を語る金魚玉
西島 信子 宿題や勝手きままに糸瓜咲く
桜井 万希子 真うしろの人が連れです秋夕焼け
島崎 きく子 ティッシュペーパー秩序よく出て秋の夜
田中 雅浩 鰯雲僕も隠れて鰓呼吸
倉持 留美子 賜りし侍ブルーの初秋刀魚
山県 總子 秋日干かわうそ河童絶滅す
国藤 習水 秋の日に巣立ち行く子ら異国籍
金澤 直子 秋の水掬い損なう七ツ星
宮川 欣子 高層に無数の洞や秋燈
西島 晃彦 秋風やビニールの敷かれし更地