【以前の俳句会
平成24年5月の俳句会
松井 国央 沖止めの船に丸の字ありて夏
桜井 万希子 眼の角に金魚の跳ねる余白あり
山本 和子 春風やみな病名がついている
豊川 たかを 億年の今日一日の吹き流し
宮川 欣子 天井の木目さまざま古茶新茶
国藤 習水 風光る鎌倉までは一人旅
吉田 慶子 あじさいや強迫する弔辞
金谷 サダ子 五月来る女は歩き男は読む
山崎 理子 閑ありて遅々と進まぬ更衣
藤原 優 漆喰の飛天の笛鳴る初夏の寺
田中 雅浩 若葉風掴み相模の海へ鳶
西島 信子 新キャベツ赤子産まるる予感あり
山県 總子 蝶縺れ午後より竜巻注意報
西島 晃彦 ノーネクタイのノーネクタイへ更衣
西村 啓夫 浜ちゃんと七十年ぶり夏燕
島崎 きく子 更衣女言葉をためらわず
鷲田 環 街若葉おひとり様は似合わない
栗原 睦子 雨蛙病垂れには貌もなし