【以前の俳句会
平成24年4月の俳句会
松井 国央 春の畦やっぱり眠る猫車
山本 和子 白すぎて笑ってしまう一年生
豊川 たかを 桜散る次のページはまだ白紙
国藤 習水 花霞抜けた辺りで切る電話
鷲田 環 この先も文庫と鰆さえあれば
宮川 欣子 草むしり少しく大地持ち上がる
栗原 睦子 蝌蚪の紐ト音記号が発熱す
山県 總子 花いかだ小桜橋を発ちにけり
田中 雅浩 脱獄の密議か浅蜊の足忙し
樋口 俊男 人中に音持たぬ花落ちにけり
西村 啓夫 禁煙は十日となりぬ桜餅
桜井 万希子 足首のタトゥーは渦巻春の風
西島 晃彦 句帳持つ人のあとさき昼の蝶
吉田 慶子 春あらし新橋演舞場の加速
金澤 直子 蒼天に光舞いたる花吹雪
西島 信子 今朝もまた香り盗人沈丁花
加藤 絵里子 友人も徒弟も結婚春の星