【以前の俳句会
平成24年2月の俳句会
松井 国央 もくろみのない地吹雪の白い闇
山県 總子 二月尽手荷物に足す乾電池
島崎 きく子 ジャム一瓶ほどの同棲浅春
田中 雅浩 野火走る逆算できぬ一世かな
桜井 万希子 イヤホンの右から左に春の予感
山本 和子 今年こそ鬼に正座をさせてやる
西島 信子 恋猫の傷新しき夜明けかな
加藤 絵里子 書き出してつまづいたまま二月果つ
宮川 欣子 白梅に懺悔の色を求めけり
栗原 睦子 まだ三分梅の微熱が転移する
加藤 直子 水面ゆれ無限の和音春招く
西島 晃彦 イカ墨パスタ指にからみて朧かな
豊川 たかを 梅に寄るつぎのひと言聞きたくて
山崎 理子 影が散るキリコの夜の余寒かな
森 由紀子 トンネルを抜けて梅一輪迂闊
西村 啓夫 県道は昔草踏む通学路
藤原 優 ボンネット猫の足跡春に入る