【以前の俳句会
平成23年5月の俳句会
松井 国央 沿線のタンポポ間引運転中
山県 總子 八十八夜エレベーターの透けている
国藤 習水 惜しくないほど生きれども日傘買う
山本 和子 スニーカー以外ユニクロ風光る
宮川 欣子 予約本下巻が先に夏来る
豊川 たかを 退屈な紙にしわ寄る暮の春
峯田 國江 非日常海月折り合い付かぬまま
西村 啓夫 板の間に艶ふみ歩く素足かな
西島 信子 ようやっと山門を越す蝶一羽
村本 延子 身に合はぬ物増えて居り更衣
金谷 サダ子 瞑れば光る音曳いている五月の海
山崎 理子 緑雨きて約束通りの20℃
藤原 優 藤棚や風は四隅に平等
森 由紀子 白シャツに似合わぬ話茶漬飯
立野 悦子 春の子等寝転ぶ自由空つかむ
鷲田 環 山門に光あつめて著莪の花
栗原 睦子 万緑や賽の河原へあと何歩
金澤 直子 麦の秋窓の光はフェルメール
島崎 菊子 花嫁がヴェール脱ぎたる立夏かな
桜井 万希子 コラージュで作る極楽聖五月
西島 晃彦 みちのくの明日を願ひてアマリリス
奥山 博子 山笑う第三セクター今(ま)だ運休