【以前の俳句会
平成23年3月の俳句会
松井 国央 花芽立つ僧に小走り癖ついて
島崎 菊子 被災の子敬語正しく卒業す
宮川 欣子 水満たし出来る事から桃の花
桜井 万希子 春の昼輪郭だけで眠る猫
西島 信子 大地震のおさまりて踏切の音
山本 和子 新しいものから穴のあく朧
鷲田 環 こんなことこんなこと三月十一日
豊川 たかを 春の坂笑いころげる紙コップ
吉田 慶子 はっきりと生年を言う沈丁花
森 由紀子 大丈夫の文字備蓄する菜の花
藤原 優 菫咲く白いソックス良く乾き
国藤 習水 急行を見送りひとり雛祭り
栗原 睦子 啓蟄や万有引力は爆ぜる
山本 敏倖 ふきのとう避難訓練しています
西島 晃彦 朧夜や誰かに尾行されている
山崎 理子 東北に春を下さい偏西風
村本 延子 何はとも再開うれし涅槃西風
加藤 絵里子 肩書きという春の塵地層成す